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従来「キャリア」の考え方は仕事が中心でしたが、現在は仕事と生活の両面に渡って考えるようになりました。

充実した（幸せな）人生を送るためには節目節目でキャリアを考えることが必要です。

 

キャリアビジョンを描くためには、今そして将来がどんな環境なのかを分析することが大切になります。

外部環境が自分のキャリアビジョンにどんな影響を与えるかを考えることが重要です。

 

幸せなキャリアビジョンを描くためには自分自身を知ることが重要になります。自分のことは一番よくわかっているようで、実は案外知らないことが多くあります。自分を知るためのコツは次の３つの項目について明らかにすることです。

上記3項目を時間をかけてじっくりと自己分析していきます。

 

自分を取り巻く環境を理解し、環境変化に応じた自分の強みを発揮し、自己分析で明らかになった３つの項目を考えながら〇〇年後のキャリアビジョンを鮮明に描きます。

 

〇〇年後のキャリアビジョンが鮮明になったならば、それが絵に描いた餅にならないように具体的な行動計画を立てていきます。時間軸を明確にして実行計画を立てます。

 

魅力的なキャリアビジョンも、綿密に立てた行動計画も、実行するためにはタイムマネジメントが大切になります。

重要度と緊急度を考えながらビジョン実現の時間の使い方を決めていきます。

馬車が遠い道のりを旅する様を思い浮かべてほしい。行き先がはっきりしていることもあるし、茫漠としていることもある。でも、岐路にさしかかる度に、どちらかの道を選ぶ。今いるところにたどり着くまでに、いくつかの岐路があっただろう。迷わずに進んだところもあれば、成りゆきに任せたところもあるはずだ。それでも馬車はずっと進んできた。

振り返れば、轍（わだち）が残っている。その轍になんらかのパターンが見出される。たとえば、いつも開拓地に向かっていたな、とか。そういえば、迷ったときにはいつも北に向かっていたな、とか。振り返るのは、過去を懐かしがるだけでなく、将来を展望することにもなり、旅全体を意味づけることにもなる。（中略）

こんな風にして進んでくる馬車の辿ってきた道程を示す轍がキャリアにたとえられる。その馬車の御者こそ、キャリアを歩むひとのたとえにほかならない。

 

（引用：働くひとのためのキャリアデザイン　金井壽宏　PHP新書）